小説を読んでいると自分でも何か書けるのではないかと錯覚する時がある。
舐めている。
学生の頃の日々について少し色を付けてしまえば青春小説になりそう。とか。
そう思わせてくれる小説って嗜好品の役割だけじゃないんだと感心する。
自信や可能性を見出すきっかけになりうるものもあるってこと。
いざ、取り組もうとするととてもしんどい。
構成や登場人物の設定など暗黒時代だった学生の頃を細かく考えていると
頭がそれを思い出すことを拒否しているのが分かる。
そう、掘り起こすべきではない。
万が一それを小説として完成させることが出来たとしても、
次回作(新しい別の小説)はもう作れないと思う。
それは私の頭脳や才能で編み出した物語ではなくて経験を本にしようとしているから。
引き出しは空っぽになっている可能性は大いにある。
それを作成している過程で次に繋がる一縷の望みが芽生える事に期待したい。
想像は永遠なり。
希望も永遠なり。